「リモートPCの問題点」 おそらく普及の一番の障害となるのが通信速度である 現在、昔よりは通信速度は上がったが、それでもまだすべての世帯が高速回線ではない 地方など高速回線にしたくてもできない所もたくさんある
また、無線LANでの通信も高速なわけではない 最近では以前より高速な規格「802.11n」も登場したが普及にはまだ時間がかかると思われる
しかも多数のPCがサーバーとなるPCに接続した場合にはサーバー側の通信速度を越えてしまい、快適さを損なう可能性がある
リモートPCはどこでも自分の(もしくは自分が管理する)PCに簡単に入れることが利点だが、それは逆に知らない人にも簡単に入られてしまう可能性がある
また、無線LANで使用した場合も送信内容を傍受される可能性がある
通信以外で問題となるのは、モニタのサイズである 「出先でも便利に」を実現するには避けては通れない
サーバー側となる場合が多いデスクトップPCと出先で使うノートPCではモニタのサイズが違い快適さとはかけ離れてしまう
解決法 通信速度については通信内容の最適化、もしくは圧縮を行うのが良いと思われる
しかし圧縮した場合に内容の復元に時間や処理が多くかかるようでは快適なリモート操作が行えなくなるので、それは個々のPCに合わせて設定を変える必要がある
(例:高速回線・低スペックPCの場合は圧縮を小、低速回線・高スペックPCの場合は圧縮を強、どちらでもない場合は中圧縮)
多数のPCがアクセスした場合に通信速度を越えてしまう可能性がある事についてはP2P技術を使用し、サーバー側がパンクしないようにする
※ただ、P2Pを利用した場合には上のPCが受信した内容をさらに下のPCに送信するためラグが発生する可能性があるのでここには問題が残る
不正アクセスについては使用者がパスワードを決める以外に、ソフト側がランダムの文字列を作成するのが有効的かと思われる
また、そのパスワードを一ヶ月に一回位で変更するとさらに安全性が高まる
しかし、それが原因でリモートPCの特徴である「簡単さ」や「便利さ」が損なわれることがないように、パスワード変更時には自動的に登録したメールアドレスにパスワードを配信するといいだろう
ただ、不正アクセスする側が総当たりでパスワードを見つけ出そうとした場合には、一時的にアクセスをブロックするのが有効的である
(同じIPアドレスの場合はそのIPアドレスのみのブロックが出来るようにするべき)
不正傍受については操作が不安定にならない程度に簡素化(ただ破られないこと前提)した暗号化を行いもし傍受されたとしても解析不可能にする事
モニタのサイズについては一時的に解像度を変更して対処するのが良いと思われる デスクトップ上のアイコンについても小さいアイコンに変えるなどさらに快適な動作に近づくよう考えるべきだ
今後の改良点 リモートPCをより便利なものにするには、より快適な動作を行えるようにしなければならない 100%の動作は無理だとしても、それに近づけていくべきである
また、現在のリモートPCでは画像や動画などの動作ではキャプチャが追いつかず、快適に見れるわけではない
この点に関してはまだリモートPC技術が発達してないことやスペックや通信速度などの問題もあるためすぐには解決できるものではない
そのため動画に関しては自動的にクライアント側のPCにストリーミング再生するなど工夫する事が現時点で得策と思われる
また、サーバーやクライアントがどのOSを使っていたとしても同じように操作できるようにしなければならない
ファイルのドラッグアンドドロップ操作や音声の再生をどのOSからでも同じように操作・再生できなければならない
リモートPCの更なる可能性 今後、現在でのメールサーバーのように自分に振り分けられたIDで好きなデスクトップをネット上に作り
自分のPCとは別に、自由にファイルを保存したりメールを受け取ったりゲームをしたりと新たなインターネットの可能性が導き出せるはずだ そのようになって初めて情報集合体となるのである
妹PC