1 名前:
下敷き(関西地方)[sage] 投稿日:2010/03/07(日) 13:02:45.21 ID:7VU/6Fmq
時代の風:日本化する世界=精神科医・斎藤環◇ひきこもり先進国の責任
「バンボッチョーニ」というイタリア語をご存じだろうか。おそらく、辞書を引いても載っていないはずだ。
「大きなおしゃぶり坊や」といった意味の造語で、両親と同居している青年たちを指す。
日本で言えば「パラサイト・シングル」にほぼ該当する。
こんな言葉がはやるのも、イタリアではこうした若者が急速に増えているからだ。
今やイタリアでは、親元で暮らす20~30代の若者の割合が70%を超えつつあるという
(1月18日付 La Repubblica紙)。
こうした現象は、全世界的に広がりつつあるらしい。同様の若者を指す言葉が、先進諸国で知られているからだ。
たとえばイギリスには「キッパーズ」という言葉がある。
「両親のポケットの中で退職金を食いつぶす子供」の略称だ。
同様に、カナダでは「ブーメラン」(まさに「出戻り」)、アメリカでは「ツイクスター」(青年と大人の間、の意)、
ドイツでは「ネストホッカー」(巣ごもりする人)、フランスでは「タンギー症候群」(映画のタイトルから)、
オーストリアでは「ママホテル」、韓国では「カンガルー」(わかりますね?)などと、それぞれ呼ばれている。(中略)
EU(ヨーロッパ連合)諸国の中で、私のもとに寄せられるひきこもり相談のメールは、そのほとんどがイタリアからのものだ。
イタリアの精神科医たちも、ひきこもり問題に高い関心を寄せているらしい。どうやら日本、韓国に続いて、いまやイタリアまでもが
「ひきこもりの国」の仲間入りをしそうな勢いなのである。
最後に、柄にもなく予言めいたことを述べておこう。先進諸国で起きつつある「バンボッチョーニ」や「キッパーズ」たちの増加は、
今後全世界的に起こるであろう、ひきこもり青年増加の先触れである。
彼らのために有効な支援システムを構築し、さまざまなノウハウを蓄積しておくことは、もはや日本国内だけの問題ではない。
広く国際貢献につながる課題として、「ひきこもり先進国」の責任が問われることになるだろう。
http://mainichi.jp/select/opinion/jidainokaze/news/20100307ddm002070078000c.html4 名前:
筆箱(大阪府)[] 投稿日:2010/03/07(日) 13:03:54.76 ID:WAI0iQcg
>大きなおしゃぶり坊や
このセンスに脱帽